塗装のマメ知識

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なぜ塗装は必要なの?

外観の美しさを保つこと

太陽の紫外線や風雨の影響で、外壁の汚れが目立ってきたり、色が褪せてきます。
塗り替えによって、新築のようなきれいな屋根・壁を取り戻すことができます。

屋根・壁を長持ちさせること

外壁の塗膜の劣化により防水性が失われてくると、外壁自体が雨水などにより湿気を吸収して傷んできます。
傷みが進行すると、塗り替えでは間に合わず、最悪外壁自体の貼り替えなどの大がかりなリフォームが必要となり、コストも大きくなってしまいます。ですから屋根・外壁の塗装は定期的に行なう必要があるのです。

住宅の機能アップ

屋根・外壁の美観・保護以外にも、住宅の機能を向上させるために、塗装を行なう方も増えています。

・断熱性などのエコロジーな付加機能

・耐震性などの地震対策としての補強機能

・光触媒などどで汚れや空気を浄化する環境対策機能

塗装のタイミング

外装編

このような状態になっている壁は塗装の時期が来ています。外壁の塗装の防水性などが著しく失われている状況です。外壁自体が大きなダメージを受ける前に、塗装を行うことをおすすめします。

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屋根編

スレート瓦の屋根は劣化が進み剥離が始まると、塗装では修理できない可能性が高く、葺き替え工事が必要となるため、剥離する前に塗装することを強くおすすめします。

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塗料の種類と耐久性と価格の三角関係

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●セラミック系塗料

無機(=炭素を含まない)なので、劣化しにくい。高価で塗装技術も高度なため、限定的に使われている。
●フッ素系塗料

最高級の塗料。耐久性に優れており、長期間美しい外観を持続できる。高価ではあるが、施工後の満足度は高い。
●光触媒系塗料

紫外線により塗膜表面に付着した汚れを分解し、雨などによって洗い流すことが可能な塗料。自然に優しく、特に環境保全の側面から需要が高まっている塗料。
●シリコン樹脂系塗料
耐久性と価格のバランスがよく、現在プロが使用する塗料では主流。表面の塗膜が硬質なため防汚性も高い。
●ウレタン樹脂系塗料

耐久性があり、塗装面に光沢ができる塗料。モルタル、トタン、コンクリート、木部などオールマイティに使用可能。
●アクリル樹脂系塗料

ホームセンターで販売されている塗料の中では、高級品として扱われている。現在、一番多く流通している塗料。
●合成榭脂塗料

種類も豊富。ホームセンターなどでよく販売されている塗料。とにかく安く仕上げたい方向きの塗料。耐久性は値段相応。

外壁の種類と特長、塗装工程を知ろう

窯業系サイディングボード

★塗装目安

7年-8年

★特徴

石膏・セメントをまぜ合わせて硬化した外壁材。デザインが豊富。

★よく起こるトラブル

・目地のコーキング割れ

・紫外線による褪色

・ポートの反り返り

コンクリート打ちっ放し

★塗装目安

10年-15年

★特徴

もっとも度の強い外壁材。防水効果が劣化すると大がかりな工事が必要なケースも。

★よく起こるトラブル

・クラック・爆裂

・内部鉄筋の亀裂・破損

金属系サイディングボード

★塗装目安

10年-15年

★特徴

軽くて耐久性が高い。既存の壁の上から貼ることも可能。

★よく起こるトラブル

・スチール素材:サビ・褪色

・アルミ素材:傷付きやすい

モルタル

★塗装目安

8年-10年

★特徴

砂とセメントの混合。防火性に優れ、強度が強い外量材。

★よく起こるトラブル

・モルタルの剥離・クラック

・紫外線による褪色・カビ

塗装の工程を知っておこう

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縁の下の力持ち!下塗り材までこだわる!

仕上げの塗料ももちろん重要ですが、その下に塗る「下塗り材」も忘れてはいけません!!従来、下塗り材とは、外壁の素地と上塗り材を密着させるために塗る、接着剤的な意味合いが大きかったのですが、最近では、上塗材と合わせて使うことで、外壁の素地自体を強化するための下塗り材が発売されています。

塗装の塗り方

塗装の工法は大きく分けて2つ。スプレーを使った「吹付け工法」とローラーを使った「ローラー工法」。
いずれの工法もメリット・デメリットがあります。業者選びの際は、どういった工法で工事が行われるのか、きちんと確認しましょう。

〇メリット

施工が楽。仕上がりが綺麗。

×デメリット

ローラー工法に比べ耐久性が劣る。
塗料が飛び散る。騒音・環境問題あり。

〇メリット

高い耐久性。環境に優しい。
塗料が飛散しにくい。

×デメリット

職人の手間が増えるため、割高になりがち。