600万円でどこまでできる?リフォーム工事の2つの事例と4つのポイント

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600万円でどこまでできる?リフォーム工事の2つの事例と4つのポイント

築年数が経ってきて傷みや汚れ、故障などが目立ってくるようになると、リフォームを検討するタイミングです。

その際に気になるのは「予算の中でどういったリフォームができるのか」ということでしょう。

工事予算が600万円だと、ある程度の規模のリフォームができると言われています。

実際にどういった内容のリフォームができるのかを事前に把握しておくと、打ち合わせもスムーズに進めやすくなります。

そこでこの記事では、予算600万円で可能なリフォームの工事内容や事例を紹介し、リフォームの上手な進め方や予算内におさめるポイントについて解説します。

目次

予算600万円でできる4つのリフォームパターン例

まずは、予算600万円でどういったリフォームができるのかを把握しておきましょう。

間取り変更+内装全体のリフォーム

新築時から10年15年と経ってくると、ライフスタイルや家族構成が変化して既存の間取りでは住みづらく感じることが多くなってきます。

部屋の用途や日常生活での動き方も変わりますから、間取り変更のリフォームは現在や近い将来のライフスタイルに合わせた生活動線に変更できるというメリットがあります。

ライフスタイルや家族構成が変化すると、家の中にあるモノの量も増減します。

たいていはモノの量は増えますから、間取り変更によって収納スペースを増やすリフォームが有効でしょう。

また、量だけではなく、生活動線の変化にともなって収納スペースが必要な場所も変わりますので、「ここに欲しかったのになかった」という場所に収納スペースを増設するなど配置変更も検討してみましょう。

間取り変更では、間仕切り壁を撤去したり新たに設置したりしますから、内装は既存のままというわけにはいきません。

天井や壁・床・ドアなどの内装をまとめてリフォームすることになりますので、好みの内装にするにはいい機会です。

高さ方向も対象とした間取り変更のリフォーム

間取り変更のリフォームというと広さや配置につい注目しがちですが、劇的に雰囲気を変えられるのが高さを変えるリフォームです。

大幅な配置変更をしなくても、スキップフロアや吹き抜けなど、高さ方向に手を加えるだけで開放感を生み出すことができます。

吹き抜けをつくる場合は2階の部屋数を減らす工事をともないますが、大きく明るい空間が生まれるため1階の快適性はかなりアップするでしょう。

水まわりを中心とした住宅設備のリフォーム

キッチンや浴室、トイレ、洗面室といった水まわりスペースは、毎日家族全員が頻繁に使うため住宅の中でも劣化が早い場所です。

設備機器の故障や劣化は新築から7~10年程度経つと目立ってきます。

設備機器本体を交換すれば、使い勝手と快適性を同時によくすることができるでしょう。

最近の住宅設備機器は、スタンダードなものからハイグレードなものまでバリエーションがあります。

多機能であればいいというわけでもありませんので、必要な機能や好みの色・デザインを中心に選ぶのがオススメです。

構造部分のリフォーム

基礎や柱、屋根などは築年数が経つほど劣化が進みます。

仕上げ材については定期的にメンテナンスできても内部まではチェックしにくいため、築年数が20年以上経っているなら住宅の寿命を伸ばすためにリフォームでの補修を優先するべき箇所です。

構造部分のリフォームは、断熱性を上げる好機です。

劣化した構造部分の補修に加えて、天井裏や壁内部に設けた断熱材を充填し直したり、窓サッシを複層ガラスタイプにする工事を行うと住宅全体の断熱性能を上げられます。

また、住宅の構造や築年数によっては耐震性が劣っている場合も珍しくありません。

壁量を増やしたり筋交いを増やしたりして耐震性を上げるリフォームもあわせて行うといいでしょう。

このように、予算600万円でもさまざまなパターンのリフォーム工事が可能です。

工事内容を検討する参考として、次章では実際の施工例を見ていきます。

【実例】予算600万円以内でリフォームした2つの家庭

予算600万円ではどういった内容のリフォームができるのでしょうか。

施行事例を2つ紹介します。

事例1.中古住宅を購入し間取り変更+収納スペース増設

約70㎡の中古住宅を購入したA様はご夫婦での二人暮らし。

部屋をこまかく区切ってある3LDKのうち、リビングと隣接している和室との間仕切壁を撤去して広々としたリビングのある2LDKに間取り変更しました。

絵を描くのが趣味というご主人の作品をリビングに飾りながら画材用品も収納できるよう、リビングの一角をギャラリー風の収納スペースに。

キッチンもオープンタイプに変えたため、ご夫婦共通の友人を呼んでホームパーティーを行う空間としても楽しんでおられるようです。

事例2.住宅設備と内装をハイグレードタイプにしてホテルライクな雰囲気に

約80㎡のマンションに居住中のR様ご家族。

お子さんの成長を機に機能重視の生活からデザイン重視の生活へとシフトしたいというご希望でした。

モダンテイストのインテリアに統一するため、床をフローリングからタイルに張り替えドアはオリジナルデザインでオーダー製作。

小さなパーツひとつひとつまでじっくりこだわって選び組み合わせた空間は、上品さを感じさせるホテルライクな雰囲気に仕上がっています。

紹介した事例はほんの一例ですが、リフォームで理想の住宅を手に入れられることがよく分かります。

では自分も…という方のために、次章ではリフォームの上手な進め方を紹介します。

リフォームを上手に進めるための3つのポイント

リフォームは新築とは違うアプローチで進んでいきます。

次のようなポイントを押さえて進めていくのが大切です。

  1. 不満点と要望のピックアップ
  2. 完成イメージを具体的に持つ
  3. 資金計画を事前に立てておく

では、それぞれの理由を詳しく見ていきましょう。

ポイント1.不満点と要望のピックアップ

築年数によって劣化の程度は異なります。

使い勝手が悪く日常生活に支障が出始めているなら、リフォームしたい項目だけでなくリフォームしなければいけない項目も洗い出す必要があります。

まずは予算のことは置いておいて、現在どういった点が不満でどのようにしたいのかを洗い出す作業をしっかり行いましょう。

リフォームをしたいと考えるきっかけや理由は千差万別です。

家族の中でも意見が分かれることは珍しくありません。

リフォームでどういった住まいにしたいのか、家族全員で話し合ってまとめることが大切です。

一人一人意見を出して、共通の要望と個々の要望とを両方出しておいて、見積時にリフォーム業者に提示しプランを提案してもらうのもひとつの方法です。

ポイント2.完成イメージを具体的にもつ

見積を取る際は、リフォーム業者に要望をより的確に伝えることが大切です。

先ほど述べたように家族全員の要望を洗い出すことも大切ですが、いわゆるイメージ違いをなるべくなくすためには言葉だけではなくビジュアルで伝えるという点も考慮しましょう。

より正確に完成イメージを伝えるには、ネットや雑誌をチェックして好みの画像をピックアップするという方法がオススメです。

これは間取りでも内装でも外観デザインでも同じです。

「○○な感じにしてほしい」「できるだけ明るくしたい」といった表現は、個々のとらえ方に幅があり、えてしてイメージのずれを生みやすいです。

リフォーム業者とイメージのずれが起きると、要望とは違う提案プランが出てきて労力や時間の無駄になりがち。

視覚的に分かりやすい伝え方をできるだけ心がけましょう。

ポイント3.資金計画を事前に立てておく

予算600万円でリフォームを考えているなら、その600万円を自己資金で全額まかなうのか、リフォームローンを利用するのかを決めておく必要があります。

リフォーム後の部屋にセッティングする家具やカーテンなどのインテリアも新調しなければならないことが多いですから、こうした資金も確保しておかなければいけません。

貯金を切り崩すなどしてリフォーム後の生活が圧迫されるようなら、そもそもリフォーム工事の予算を600万円に設定していいのかということになります。

リフォーム自体の資金計画に加えて、リフォーム後の生活に対する資金計画も考えておきましょう。

出てきた見積を見たら予算を超えそうだという場合は、予算額の増額か、リフォーム計画の練り直しか、方法は2つです。

せっかくリフォームするから要望通りにしたいとつい考えがちですが、600万円でできるリフォーム工事には限界があります。

要望優先か予算優先か、よく検討して決めましょう。

以上がリフォームを上手に進めるための3つのポイントです。

再度まとめておきます。

  1. 不満点と要望のピックアップ
  2. 完成イメージを具体的に持つ
  3. 資金計画を事前に立てておく

リフォームは人生で何度も経験することではないだけに、進めるにしても手探りです。

上記で紹介した3つのポイントを押さえて進めるととてもスムーズです。

600万円以内に予算を抑えてリフォームする4つのポイント

見積してもらったら予算オーバーだったとしても、要望はできるだけかなえたい。

けれど予算は600万円におさめたい。

こんな時は次の3つのポイントについて再検討してみてください。

  1. 商品のグレードはメリハリをつけて選ぶ
  2. リフォームする範囲に優先順位をつける
  3. 今リフォームをするタイミングといえる項目に絞る
  4. 相見積もりを取る

ではひとつずつ詳しく見ていきましょう。

ポイント1.商品のグレードはメリハリをつけて選ぶ

見積額を調整するもっとも簡単な方法は、住宅設備機器や外装材、内装材などのグレードを見直すことです。

最低限の機能があれば使い勝手に問題ないことも多いので、スタンダードなタイプでいいかもしれません。

耐久性に差がないならデザインや色で譲歩してもいいでしょう。

お金をかけるところと抑えるところとのメリハリをつけることが重要です。

ひとつひとつはわずかな金額差であっても、積み重ねによってまとまった減額になるからです。

ポイント2.リフォームする範囲に優先順位をつける

商品のグレードは落としたくないという場合は、リフォーム工事の範囲の優先順位をつけるといいでしょう。

不満に感じている箇所を改善したくてリフォームを検討しているなら、その箇所はリフォーム工事の範囲から削ることはできません。

それ以外の箇所は優先順位としては低いので、次の機会にリフォームしてもいいかもしれません。

こうして優先順位に沿って考えていけば、工事費用を抑えることができます。

ポイント3. 今リフォームをするタイミングといえる項目に絞る

家族構成やライフスタイルの変化が大きい時期は、リフォームの効果が小さいです。

たとえば、生活しやすいよう家族それぞれの動き方を考慮して間取り変更をしたはずが、すぐに同居家族が増えたために使いづらい間取りになってしまったとしたら、せっかくリフォームをした意味が薄れます。

夫婦が若く子どもが増える可能性がある時期や、子供の成長によるライフスタイルの変化がまだ見えない時期は、大掛かりなリフォームはせずにひとまず様子を見るのがオススメ。

逆に、両親との同居や子供の独立はリフォームをするベストなタイミング。

今必要なリフォームは何かを考えて検討することで、予算内におさまりやすくなるでしょう。

ポイント4.相見積を取る

600万円という予算をかけたリフォームとなると、そこそこ大規模な工事になります。

対象の工事内容に合わせて材料の数量や人工代などの見積り方が少し変わるだけでも、差額が出やすい規模です。

「知り合いの工務店に依頼するから」と他社に見積を取るのを迷うケースは少なくありませんが、1社だけの見積ではそれが相場の金額なのかを判断することは難しいでしょう。

大規模なリフォームをするわけですから、相場金額や工事内容を比較するためにも2~3社に相見積もりを取るのが一般的です。

業者によって提案力や施工力は違いますから、同じ要望を伝えても提案プランが異なるのはよくあること。

大きな金額を住宅に投資するのですから、必ず比較検討して選択していくようにしましょう。

概算段階で気に入った見積やプランを提案してくれたリフォーム業者には、現場調査をしてもらった上で正式見積を出してもらいます。

この時に一緒に平面図や展開図、矩計図といった各種図面が提示されますから、見積と照らし合わせながら内容を精査するようにしましょう。

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以上600万円以内に予算を抑えてリフォームする4つのポイントをご紹介しました。

再度まとめておきます。

  1. 商品のグレードはメリハリをつけて選ぶ
  2. リフォームする範囲に優先順位をつける
  3. 今リフォームをするタイミングといえる項目に絞る
  4. 相見積もりを取る

予算を計画通りに抑えることも、リフォームの満足度を高める方法のひとつ。

紹介した4つのポイントを意識しながら、予算600万円でできるリフォームができるよう工夫したいものです。

まとめ

予算を600万円と決めておくと、リフォームの内容の優先順位や商品のグレードはかえってつけやすいもの。

今回の記事内容を参考に、満足度の高いリフォームを実現させましょう。

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