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【サンプルあり】リフォームの危ない見積書の見極め方と上手な取り方
住宅の状態や工事する範囲などによって大きく上下するリフォーム工事の費用。
自分が希望するリフォームをした場合どれくらいかかるのか、リフォームを検討しはじめると具体的な金額を知りたいものです。
見積書は、リフォーム工事を行うかどうか、行うとしてどのような工事にするかを判断する資料のひとつです。
しかし初めてリフォーム工事を検討する時は、見積書をどのように依頼すればいいのか、出てきた見積書をどのように見たらいいのか迷ってしまうでしょう。
そこでこの記事では、リフォーム工事の見積書の項目や取得までの流れ、見積書の内容を踏まえたリフォーム工事業者の選び方のポイントなどを紹介していきます。
リフォームの見積の基礎知識
リフォームを検討する際に必ず必要な作業が見積です。
まずは見積に関する基礎的な知識を学んでおきましょう。
リフォームの見積とは
規模の大小によって項目数も変わりますが、「どういった工事をどんな金額で行うか」ということがおおよそ把握できる資料として、リフォーム工事の契約を検討するために必要な書類です。
見積書に含まれる基本項目は、「工事項目」「仕様」「数量」「金額」の4つです。
「どんな内容の工事を」「どういった商品で」「どれくらい使って」工事したら、「どれくらいかかるのか」が算出されています。
リフォームは建築工事ですから、一般ではあまり目や耳にしない専門用語が見積書に含まれていることも少なくありません。
たとえば「材工」という言葉はよくリフォームの見積書に書かれています。
これは材料費を示す「材」と工事費を示す「工」を意味しており、材料と施工を一括して算出していることを意味します。
古くからの住宅地に現場がある場合、「小運搬」という言葉が使われることがあります。
通常材料や工事に必要な道具はトラックに積んで現場まで運び入れますが、道路が狭くトラックが入れない場合は人が運ぶことになるので、その手間代という意味です。
こうした建築業界でしか使わない言葉が見積書に入っている場合は、必ずどういう意味なのかを業者に確認しましょう。
リフォームの見積の流れ
リフォームの見積を依頼するには、次のような流れで進めるのが一般的です。
- 希望するリフォームの内容を家族でまとめる
- 工事の見積を依頼するリフォーム工事業者を探す
- 見積を依頼する
ではひとつずつ見ていきましょう。
ステップ1.希望するリフォームの内容を家族でまとめる
まずは、リフォームをしたい箇所や内容、工事の希望時期などを家族で話し合います。
家族それぞれに希望する内容が違うのであれば、無理に修正せずそのままメモしておきます。
ステップ2.工事の見積を依頼するリフォーム工事業者を探す
リフォームしたい内容を家族内でまとめたら、見積を取るためにリフォーム工事業者を探します。
希望するリフォーム工事が実際にできるのか、できるとしたらどれくらいの費用がかかるのかをつかむためなので、複数の業者をピックアップしましょう。
複数の業者に見積もりを取るなら「リショップナビ」がオススメです。
ステップ3.見積を依頼する
リフォーム工事業者を2~3社絞り込んだら、実際に見積を依頼します。
電話でもネットでも依頼は可能です。
では再度まとめておきます。
- 希望するリフォームの内容を家族でまとめる
- 工事の見積を依頼するリフォーム工事業者を探す
- 見積を依頼する
見積を依頼してから提出されるまでの平均的な期間は、工事の規模によりますが概ね10日~2週間後です。
見積を出すには住宅の現状を確認するための現場調査は重要な作業で、依頼者とリフォーム工事業者の双方のスケジュールを調整して行います。
なかなか調整できないと見積が出てくるまでの時間もそれだけ延びますから、あらかじめ都合のいい日時をいくつか準備しておくといいでしょう。
以上、リフォームの見積の概要と見積の流れについて見てきました。
見積を取る際にどういった流れで進むのかについては、ざっくりとですがつかんでいただけたのではないでしょうか。
実際に見積を取る段階になると、リフォーム工事業者と直接やりとりをすることになりますから、見積についてより細かい部分をこだわっていく必要があります。
次の章では、リフォームの見積の上手な取り方について説明します。
リフォームの見積の上手な取り方
リフォームの見積は、希望する工事内容に合わせて作成されます。
つまり、リフォーム工事業者に希望内容を遠慮せずに伝えることが、リフォームの第一歩である見積を上手に取る近道です。
ここからは、見積の上手なとり方について見ていきましょう。
リフォームの見積を取るために必要な準備
リフォームを検討するようになると、ウェブサイトや雑誌などでリフォームに関する情報を集めはじめるケースが非常に多いです。
しかしこの方法はオススメしません。
なぜなら、どんな生活をしたいからリフォームするのか、そのためにどのようなリフォームを望むのかという要望をまとめていないうちから情報を集めると、活用できない情報まで集めてしまい、本当に必要な情報がどれか分からなくなってしまうからです。
こういう状態に陥ると、結果的に情報収集に費やした時間をロスすることになりかねません。
まずどういったリフォームをしたいのか家族の意見をまとめ、その内容にそって情報収集するのがリフォームを成功させるコツです。
リフォームの見積を取る際の注意点
リフォーム工事の費用はいわゆる定価がありません。
希望するリフォーム工事の内容に加えて、住宅の既存の状態や選ぶ商品のグレードなどによって千差万別です。
リフォーム工事を行う業者は、全国展開している大手リフォーム会社や地場の工務店、住宅設備機器メーカーのリフォーム部門などいくつか種類があります。
それぞれ特色や得意分野が異なりますので、リフォーム工事の規模に合わせて選びましょう。
また、相見積は工事内容や費用、提案されるプランを比較するために行いますから、どのリフォーム工事業者に対しても同じ依頼内容で統一させることが大切です。
現場調査は、見積を依頼したリフォーム工事業者すべてが行いますが、じっくり現場を確認したくても他のリフォーム工事業者がいるとしにくいので、日程は重複しないようにしましょう。
現場調査に立ち会うのは問題ありません。
むしろ立ち会うほうが、リフォーム工事業者の現場調査方法の差を見つけやすいと言えます。
また、リフォームは業者によって見積もり額が数百万違うこともザラにあります。
リフォームをするなら必ず相見積もりを取る
リフォームとなると、小規模な工事から大規模な工事まであります。
対象の工事内容に合わせて材料の数量や人工代などの見積り方が少し変わるだけでも、差額が出やすい規模です。
「知り合いの工務店に依頼するから」と他社に見積を取るのを迷うケースは少なくありませんが、1社だけの見積ではそれが相場の金額なのかを判断することは難しいでしょう。
大きなお金が発生するリフォームをするわけですから、相場金額や工事内容を比較するためにも2~3社に相見積もりを取るのが一般的です。
業者によって提案力や施工力は違いますから、同じ要望を伝えても提案プランが異なるのはよくあること。
大きな金額を住宅に投資するのですから、必ず比較検討して選択していくようにしましょう。
概算段階で気に入った見積やプランを提案してくれたリフォーム業者には、現場調査をしてもらった上で正式見積を出してもらいます。
この時に一緒に平面図や展開図、矩計図といった各種図面が提示されますから、見積と照らし合わせながら内容を精査するようにしましょう。
相見積もりと助成金・補助金の確認はリショップナビがオススメ
複数社の相見積もりを取るなら「リショップナビ」がオススメです。
リショップナビは、リフォームの専門家が要望にあった優良業者を紹介してくれます。
よくある一括見積りサービスのような電話がたくさんかかってくるわけではありません。リショップナビ1本のみです。
また、リフォームは助成金や補助金が出る場合があり、リショップナビが親切に教えてくれます。
リフォーム会社によって、リフォームの質、値段は全然違います。
必ず「リショップナビ」で助成金をチェックしてみましょう。
【サンプル付】こんな見積書は要注意
複数のリフォーム工事業者に見積依頼をすると、それぞれの特色がよく分かります。
見積書を比較してみて分かりやすいのが一番ですが、それ以前に次のような見積書はよくないケースとして覚えておくといいでしょう。
- 「一式」「材工」の項目が多い
- 内容が分からない値引きがされている
- 他社よりも大幅に高い、または安い見積金額になって
ではひとつずつ見ていきます。
「一式」「材工」の項目が多い
見積書の項目にある「数量」には、使用する材料の数や量が明記されているのが基本です。
たとえば内装工事ならフローリング材や壁紙の使用㎡、電気の配線工事なら新しく設置するコンセントや照明用金具の個数が表示されます。
しかしこうした工事の内容を詳細に表示せず、「内装工事一式」「配線工事一式材工込み」などと提示するリフォーム工事業者は今でもいます。
現場調査などが済んでいない段階の概算見積であればこのパターンは珍しくありませんが、詳細に積算できる段階にもかかわらず「一式」「材工」といった表示を多用している見積書は、あいまいさがあるため正しい積算がされているか判断が難しいと言えるでしょう。
内容が分からない値引きがされている
材料費や施工費が他社よりも大幅に値引きされている見積書は、一度疑ってみるべきです。
商品の入れ替え時期で、メーカーが旧商品の在庫を減らすためにリフォーム工事業者への卸金額を下げているのを反映している場合もありますが、適正な積算をしているなら定価の8~9割引といった大幅な値引きは通常できません。
材料費において派手な値引表示をしている分を施工費に上乗せしているといったこともありますから、値引の理由を提出してきたリフォーム工事業者にしっかり確認しましょう。
他社よりも大幅に高い、または安い見積金額になっている
相見積を取る場合は、数社の見積書を比較できるというメリットがあります。
それぞれの見積書を比較してみて、他社よりも大幅に高い、もしくは安い金額になっている見積書は要注意です。
他社よりも高い場合は、依頼者から値引交渉を受けることを予測してあらかじめ高めに設定しておき、値引をしても利益が十分出るようにしている可能性があります。
逆に他社よりも安い場合は、材料の仕様が低いグレードの商品にしてある、経験の浅い職人やあまり施工が上手でない職人を使う予定で施工費を抑えている、といった可能性があります。
リフォーム工事は新築工事以上に複雑なため、豊富な施工経験が求められます。
適正な金額の見積書でない場合は、上記のような可能性を考えてリフォーム工事業者に確認を取るようにしましょう。
以上、ここまで見積を取るために必要な準備や注意点、要注意の見積の見分け方について見てきました。
見積の取り方は把握できたかと思いますが、見積を取っただけではリフォームは完成しません。
より理想的なリフォームをするためには、リフォーム工事業者を決定するために見積をよく比較する作業が不可欠です。
次の章では、リフォームの見積の比較の仕方と、比較した結果を踏まえてリフォーム工事業者を決定する際のポイントについて説明していきます。
リフォームの見積の上手な比較方法と業者決定のポイント
複数のリフォーム工事業者から見積を取っている場合は、全社の見積書がそろった段階でリフォーム工事業者を決めるために見積書の比較に入ります。
見積書、そして付属して出てきた図面や仕様書などを参考に、よりよいリフォーム工事業者を選ぶことが大切です。
リフォームの見積書の見方
見積書が出てきたもののどこをどう見たらいいか分からない、そんな人は多いのではないでしょうか。
特にしっかり確認したいのは、材料の仕様と数量、材料の単価が明記されているかという点です。
この部分が詳しく表示されていると、要望のヒアリングや現場調査の結果を踏まえてきちんとリフォームプランを考えているということが分かるからです。
この部分の表示が分かりやすければ、希望のリフォーム内容と項目が合っているかのチェックもしやすいです。
また、見積書の有効期限が明記されているかも確認しましょう。
工事の規模にもよりますが、一般的には3~6ヶ月が多いです。
極端に短い有効期限を設け、検討する余地を与えずに急いで契約をしたがるリフォーム工事業者は要注意です。
リフォームの見積の上手な比較方法
複数のリフォーム工事業者の見積を比較する際は、見積金額ばかりに注目せず工事内容の違いをしっかり把握しましょう。
たとえば水まわりのリフォーム工事の見積を取ったらA社がB社よりも30万円見積金額が高かったとしましょう。
A社もB社も設備機器の交換という項目は共通ではあるものの、A社は現場調査の結果傷みが目立つ床の補修と床材の貼り替えも含めて提案してきたとしたら、その差額は妥当です。
設備機器交換だけで済ますよりも、効果的なリフォームが行えて、満足度は高いかもしれません。
こうした提案をしてくるリフォーム工事業者は良心的と言えるでしょう。
希望内容はもちろんですが、既存の状況に沿った内容か、より効果的な提案がされているかもあわせてチェックする意識を持っておくことが重要です。
リフォーム業者を決定するポイント
必ずというわけではありませんが、内容が詳細な見積書を出してくるリフォーム工事業者ほど誠意をもって対応している傾向が強いです。
詳細に積算し表示するということは、「一式」などのあいまいな表現ではないためごまかしがきかないからです。
見積内容、特に材料の数量や施工費の積算の根拠についてきちんと説明できるかどうかは、大きなポイントのひとつでしょう。
そして先ほども挙げましたが、プラスαの提案までしてくれているかという点も重要です。
希望内容をそのまま反映した見積を行うのは簡単なことですが、リフォームは現在の不満点を解消した上でより快適な生活をしたいという思いから行うわけですから、そういった気持ちを汲んでくれるリフォーム工事業者かどうかは工事後の満足度にも大きな差が出るでしょう。
また、予算に合わせて見積内容の調整に応じてくれたり、打ち合わせ内容の漏れがないよう毎回記録して双方で共有してくれるリフォーム工事業者も良心的と言えます。
まとめ
リフォーム工事は安くない費用をかけて行いますから、じっくり検討するための資料として活用するためにも見積は上手に取りたいもの。
この記事を参考に、納得のいくリフォーム工事ができるよう見積書をしっかり活用してください。