住宅ローンの審査を受ける前に知っておきたいクレジットカードの5つの注意点

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住宅ローンの審査を受ける前に知っておきたいクレジットカードの5つの注意点

国内におけるクレジットカードのショッピング利用額は2018年に約49.8兆円に達し、その利用額は年々増加傾向にあります。

今やクレジットカードは、支払方法の重要な手段となっており、生活とは切っても切り離せない存在になっています。

クレジットカードが身近な存在となった今、気を付けなければいけない新たな問題が出てきました。

それは「住宅ローン」です。

  • クレジットカードが原因で住宅ローンの審査に通らない場合があるの?
  • 住宅ローンをクレジットカードで支払ってポイントを貯めることはできる?

そこで今回の記事では住宅ローンにおける「クレジットカード」に関する件についてお伝えいたします。

この記事を読むことであなたは住宅ローンを組む前に、クレジットカードの利用方法でチェックすべき点を分かるようになります。

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目次

住宅ローンの審査項目

住宅ローンを借りる際、主な審査項目は以下のようになります。

住宅ローンの審査項目

  • 年齢:年齢は完済年齢とも関係するため、チェックされます。多くの銀行は完済年齢を80歳が上限として設けていることが多いです。例えば、年齢が50歳の人であれば、35年ローンを組むことはできません。
  • 健康状態:多くの金融機関では、住宅ローンを借りる際は団体信用生命保険に加入することを必須としています。団体信用生命保険は、債務者に万が一のことがあった場合、住宅ローンを完済する生命保険です。原則としては、健康状態が良好なことが求められます。
  • 職業:勤務先や職種も審査項目です。大企業や公務員であれば審査に通りやすく、中小企業へ勤務している場合は審査に通りにくいです。ただし、大企業ではなくても、医者や弁護士のような職業であれば審査に通りやすくなります。
  • 勤続年数:勤続年数は、サラリーマンであれば3年以上としている銀行が多いです。個人事業主の場合、3年以上、黒字営業を続けていることが求められます。個人事業主の人で、節税のために赤字にしている人は、過去3年間にそのような決算期があると審査に通らない可能性があるため注意が必要です。
  • 年収:金融機関によっては、年収の最低基準を設けています。最低年収としては、200~300万円が目安です。また、年収によって返済負担率の上限を決めている金融機関もあります。一般的に年収が低い場合は返済負担率を低めに定めている金融機関が多く、年収が低いほど、借りられる額が少なくなります。
  • 現在の借入状況:現在、住宅ローン以外に自動車ローンや教育ローンがある場合は、その借入状況も審査されます。ローンで自動車と住宅を購入する場合、先に自動車ローンを組んでしまうと住宅ローンが不利になりますので、購入する順番には注意必要です。またクレジットカードのリボ払い、分割払い、キャッシングも審査の対象になります。
  • 過去の借入状況:過去の借入状況も審査されます。過去の借入で審査されるポイントは返済履歴に遅延がないかどうかです。ブラックリストに名前が掲載されている場合には、住宅ローンを借りることができません。

上表のうち、「現在の借入状況」と「過去の借入状況」については、クレジットカードも関わってくる個人の信用情報になります。

クレジットカード使用で住宅ローンに影響する5つの注意点

クレジットカードを使用する上で気を付けておきたいことが5つあります。

  1. 延滞
  2. ローン履歴
  3. 保有枚数
  4. リボ払い
  5. 高額商品の購入頻度

それぞれ順に詳しく説明していきます。

注意点1.延滞

過去にクレジットカードの借入で延滞履歴があり、ブラックリストに名前が残っている場合、新規に住宅ローンを組むことができません。

  • ブラックリストとは、信用情報機関の事故情報リストのこと
  • 事故情報とは、ローンの延滞や貸倒れ・破産などの情報のこと

信用情報とは具体的には以下の3つです。

カテゴリー 機関名 略称
銀行系 全国銀行個人信用情報センター JBA
信販・クレジット系 株式会社シー・アイ・シー CIC
消費者金融系 株式会社日本信用情報機構 JICC

これらの3つの信用機関は、ネットワークで繋がっており、情報が共有されています。

銀行は住宅ローンの審査をする際、株式会社シー・アイ・シー(CIC)や株式会社日本信用情報機構(JICC)に情報の確認を行います。

過去にクレジットカードのキャッシングなどで延滞がある場合は、審査の段階で分かるようになっています。

クレジットカードの延滞情報は永遠にブラックリストに掲載されているものではありません。延滞情報は5年で抹消されます。

ブラックリストに名前が残っているかどうかは債務者本人も確認することが可能です。

延滞があった人は、住宅ローンの審査を行う前に、3つの信用情報機関に自分の名前が残っているかどうかを確認するのが良いでしょう。

注意点2.ローン履歴

住宅ローンを組む前に、クレジットカードは「一括払い」で利用し続けていれば基本的に問題はありません。

一括払いであれば、カードの利用頻度が高くても、特に問題になることはありません。

一方で、リボ払いや分割払い、キャッシングなどを頻繁に繰り返している人は審査が厳しくなりますので要注意です。

一括払いに対して、リボ払いや分割払い、キャッシングは利息が発生します。

利息が発生するようなカードの使い方をした場合には、その利用履歴がチェックされます。

返済方法を何度も変更しているような履歴がある場合は、信用力が落ちてしまいます。

また延滞があれば、もちろんNGです。

住宅ローンを組む前にリボ払いや分割払い、キャッシングが残っている人は、完済しておくことをオススメします。

また、住宅ローンの審査の時に、銀行によっては「ローン契約前にカードの借入を完済する」という条件を付けて仮審査を申し込みできる場合があります。

条件付き審査ができる場合は、「仮にカードローンを完済したら」という条件を付けて仮審査を受けた方が良いです。

頑張ってカードローンを返しても、別の要因で審査が通らない可能性もありますので、条件付きで審査を通してからカードローンを返済するようにしましょう。

注意点3.保有枚数

クレジットカードは、保有枚数もチェックされます。

クレジットカードには1枚あたりに10万円~100万円の借入枠があります。

カードをたくさん持っているということは、その枚数分だけ、借入ができるという可能性があることを意味しています。

カードをたくさん持っている人は、住宅ローンを借りた後も、後からカードを使って多額の借入ができてしまうため、将来、多額のローンを抱える危険がある人物とみなされてしまいます。

他のカードローンによって、住宅ローン自体も返せなくなる可能性もあるため、クレジットカードをたくさん持っている人は、融資額が下がる可能性があります。

住宅ローンを借りる場合は、クレジットカードは3枚以下に抑えておいた方が良いです。

審査を申し込む前に、不要なクレジットカードは解約するようにしておきましょう。

住宅ローンの審査では、リボ払いがある場合、リボ払いの支払額を住宅ローンに加算されて返済負担率に計算されてしまいます。

つまり、リボ払いがある人は、リボ払いがない人よりも借りられる額が小さくなってしまいます

返済負担率とは、額面年収に対する住宅ローンの年間返済額の占める割合

返済負担率を式で表すと以下のようになります。

返済負担率 = 年間返済額 ÷ 額面年収

リボ払いがある人は、これから借りる「住宅ローンの年間返済額」に「カードの年間支払額」が加算されます。

銀行の審査では、リボ払いのある人の返済負担率は以下のように計算されます。

返済負担率 = (住宅ローンの年間返済額 + カードの年間支払額)  ÷ 額面年収

カードの年間支払額によって、返済負担率が銀行の定める上限に収まらないと、住宅ローンの年間返済額の部分が減らされることになり、希望した金額を借りられない可能性があります。

さらにカードの年間支払額は、実際に借りている額ではなく、極度額で計算されてしまうという点がポイントです。

例えば、リボ払いで購入したパソコンの借入残高が5万円だったとしても、クレジットカードの「リボ払いショッピング利用可能枠」が50万円であれば、50万円を借りているとみなされます。

カードの年間支払額については、リボ払いの借入可能額ごとに銀行が基準を定めています。

カードの年間支払額とリボ払いの借入可能額の目安は、以下の通りです。

リボ払いの借入可能額 カードの年間支払額
~100,000円以下 60,000円
100,000円超~300,000円以下 120,000円
300,000円超~500,000円以下 240,000円
500,000円超~ 20万円増すごとに120,000円ずつ加算

つまり、500,000円のリボ払いの借入可能額の枠があるカードを持っている人は、たとえ実際の借入額が30,000円だったとしても、年間240,000円を返済しているものとして計算が行われます。

このようにリボ払いは住宅ローンの審査に悪影響を及ぼしますので、リボ払いは解消してから審査に臨むようにしてください。

注意点5.高額商品の購入頻度

クレジットカードを使って頻繁に高額商品を購入している場合も審査に影響します。

そのような人は住宅を購入後も高額商品を購入して債務超過に陥る可能性があるため、危険な人物とみなされます。

ただし、高額商品の購入履歴のような審査項目の有無は銀行によっても異なります。

過去の高額商品の購入頻度を重視する銀行もあれば、重視しない銀行もあります。

一つの銀行の審査が通らなかったとしても、他の銀行の審査まで通らないとは限らないので、審査が通らなかった場合は、他の銀行もチャレンジしてみるようにしてください。

住宅ローンのクレジットカード払い

結論からすると、住宅ローンをクレジットカードで支払うことはできません。

そのため、住宅ローンをカード払いにすることでポイントを貯めるようなことはできないということになります。

カード払いができない理由は様々だと考えられますが、できない理由の一つに、カード払いにすると、支払いを受ける側が、通常、5%程度のカード手数料をカード会社へ支払わなければいかないことが考えられます。

良く個人店でクレジットカードが使えない店舗を見かけますが、それはカード手数料を5%引かれてしまうのがもったいないためです。

クレジットカードは、支払う人はお金が変わりませんが、もらう人はお金が減ります。

そのため1,000万円の住宅ローンをカードで返すと、950万円しか返していないことになります。

そのため、カードでは住宅ローンを支払うことはできません。

賃貸住宅の家賃はクレジットカード払いが可能の場所もある

賃貸住宅の家賃については、入居者のポイントを貯めたいというニーズを考慮し、建物オーナーが家賃のカード払いを認めるケースがあります。

家賃のカード払いは、あくまでも建物オーナーの空室対策の一環であり、建物オーナーはクレジットカード払いとすることで、家賃が5%減額しているということになります。

最近は、家賃のクレジットカード払いができる賃貸住宅が増えてきたため、同様に住宅ローンの支払いもクレジットカード払いができそうだと勘違いしがち。

住宅ローンは家賃とは異なるという点に注意が必要です。

住宅ローンのクレジットカード払いはできませんが、楽天銀行であれば住宅ローンを組むと、楽天カードで買い物をしたときにポイントが加算されるというハッピープログラムというサービスが存在します。

楽天銀行で住宅ローンを組むと、楽天で買い物をしたときに、他の一般ユーザーよりもポイントが貯まりやすいというメリットがあります。

住宅ローンの支払いで直接ポイントを貯めることはできませんが、楽天銀行であれば間接的にポイントが貯まりやすくなります。

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まとめ

住宅ローンの審査を受ける前に知っておきたいクレジットカードの5つの注意点について見てきました。

クレジットカードは住宅ローンの審査に思わぬ影響を与えます。

リボ払い等で不安な要素がある方は、事前に解消するようにしておきましょう。

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