統計データより分析して分かった!家購入の適正年齢は30歳であるべき2つの理由

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統計データより分析して分かった!家購入の適正年齢は30歳であるべき2つの理由

家って一体何歳くらいで買うのが良いのでしょうか?

結論からすると、家の購入のベスト年齢はズバリ「30歳」です。

  • 家は一体何歳で購入するのが良いのだろう?
  • 親からは早過ぎると反対されているが、本当に早すぎるのだろうか?
  • そもそも家を買うのに適正な年齢があるのだろうか?

そこで今回の記事では「家購入の年齢」にフォーカスしてお伝えいたします。

この記事を読むことであなたは家を購入する年齢はいつが良いのかその理由が分かるようになります。

目次

統計データを見ても30代前半に家を購入している人が多い

最初に、統計的に皆は何歳くらいで家を購入しているのか見ていきます。

国土交通省が発表している「住宅経済関連データ」によると、住宅の購入年齢は下記のようになります。

住宅の種類 年度 全国 三大都市圏 首都圏 中京圏 近畿圏
注文住宅 平成29年度 44.9 44.6 46.7 42.6 44.4
平成30年度 43.0 42.6 44.2 40.9 44.4
令和1年度 43.3 42.8 45.0 40.2 49.4
令和2年度 43.6 46.1 47.7 42.5 50.7
令和3年度 44.1 44.0 46.8 42.3 42.0
分譲住宅 平成29年度 41.2 41.9 40.8 40.1
平成30年度 40.7 41.0 40.1 40.6
令和1年度 40.7 41.6 39.4 39.3
令和2年度 41.5 41.7 42.3 40.3
令和3年度 40.6 41.0 40.2 40.0
中古住宅 平成29年度 43.6 43.0 43.9 44.5
平成30年度 45.1 44.9 43.5 46.9
令和1年度 45.2 45.4 44.2 45.6
令和2年度 46.5 46.1 45.7 47.9
令和3年度 47.2 46.1 46.3 46.5 45.3
民間賃貸住宅 平成29年度 38.1 38.7 36.1 38.1
平成30年度 39.3 39.5 35.4 41.6
令和1年度 39.2 38.8 39.9 39.4
令和2年度 39.8 40.1 35.8 42.0
令和3年度 39.1 39.2 37.7 39.8
リフォーム住宅 平成29年度 56.2 56.7 57.8 54.5
平成30年度 58.8 59.1 60.4 56.7
令和1年度 58.4 58.0 60.7 57.9
令和2年度 59.1 59.0 59.5 59.1
令和3年度 59.4 59.2 61.0 58.7
  • 首都圏:千葉、東京、神奈川、茨城、栃木、群馬、埼玉、山梨
  • 中京圏:愛知県名古屋市を中心とする都市圏
  • 近畿圏:大阪、京都、滋賀、和歌山、奈良、兵庫

グラフにすると下記のようになります。

国の建築時・購入時・リフォーム時の年齢分布

※出典:国土交通省「住宅経済関連データ」より筆者が編集

また、少しデータは古くなりますが、株式会社リクルート住まいカンパニーも「2022年首都圏新築マンショ契約者動向調査」という調査結果を公表。

このの調査によると、住宅購入の世帯主平均年齢は38.8歳となっています。

平均年齢だけをみると、皆、なんとなく40歳前後で購入している感じがしますが、実はそんなことはありません。

同調査によると、世帯主年齢の分布も公表しています。

その調査によると、2021年の新築マンション契約者数の年齢分布は下表のようになります。

20代 30~34歳 35~39歳 40代 50代 60歳以上 無回答
12.1% 30.8% 23.6% 19.8% 7.5% 5.7% 0.4%

住宅購入の年齢分布

※出典:株式会社リクルート住まいカンパニー「2022年首都圏新築マンショ契約者動向調査」より

首都圏の新築マンション購入者の平均年齢は38.6歳ですが、年齢分布を見ると30代前半が一番多いことが分かります。

20代が少なく、逆に30代後半以降にもある程度の数が存在するため、平均すると、どうしても年齢が高く見えてしまいます。

これは数字のマジックであり、平均年齢が実態を表しているとは限りません。

実際には、3割以上のかなり多くの方が30代前半で家を購入しており、30代でくくると半数以上の人が30代で家を購入していることになります。

年齢別の貯蓄と負債の平均額

家の購入では、住宅ローンを借ります。

住宅ローンは借りた当初が一番負債額は大きくなり、その後年齢が上がるにつれ、負債額が減っていきます。

その状況を表したものが、以下に示す年代別の貯蓄現在高・負債現在高です。

総務省による家計調査報告(貯蓄・負債編)の令和3年の平均結果速報より筆者が抜粋しています。

年代別の貯蓄額と負債額の関係

※出典:総務省「家計調査報告(貯蓄・負債編)」より

上のグラフを見ると、40歳未満の世帯は、貯蓄よりも負債が上回っています。

住宅ローンは30代で組んでいる

つまり、30代で住宅ローンを組んでいることが伺えます。

その後、40代になると、貯蓄が増え、負債と逆転します。

さらに50代に突入すると、負債がかなり少なくなり、貯蓄額がグンと増えます。

多くのサラリーマンは、50代前半が給料のピークとなるため、このタイミングで貯蓄が増えるのです。

60代になると、退職金によって貯蓄が一気に伸びます。

多くの方は住宅ローンを完済しているタイミングですので、負債もかなり減ります。

70歳以上になると、貯蓄額が2,446万円にもなります。

このように、若いうちは負債が大きく、高齢になるほど貯蓄が大きくなる理由としては、30代の若いうちに住宅を購入しているためです。

50代で貯蓄と負債を一気に逆転させることで老後に備えるというのが、理想的な人生設計と言えます。

逆に言えば、早めに住宅ローンを組んで返済していかないと、50代でも大きな負債が残ってしまいます。

50代前半は一番給料が高い時期ですが、この時期に繰上返済に必死にならなければいけない状況となると、貯蓄に回せるお金が少なくなります。

50代のタイミングで貯蓄原資が少なくなると、老後に向けて上手く貯蓄を増やすことができません。

家を購入する年齢というよりは、住宅ローンを何歳で組むかという点が重要です。

余裕をもって住宅ローンを返済させるには、早めに組んだ方が良いことになります。

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住宅ローンを組むなら「30歳」がベストである2つの理由

住宅ローンを組む年齢は、30歳がベストです。

言い換えると、家を買う年齢は30歳がベストということになります。

理由1.完済年齢は65歳にするべきだから

住宅ローンは、65歳で完済すべきです。

定年退職後、年金で住宅ローンを返済することは原則できないと考えた方が良いです。

総務省では、老後夫婦の平均的な生活費を公表しています。

2人暮らしで、支出は概ね月228,000円程度ですが、この中に住宅ローンは含まれていません。

項目 金額
食費 66,000円
水道光熱費 22,000円
家具日用雑貨 9,000円
服飾品 7,000円
医療費自己負担額 15,000円
交通費・通信費 29,000円
教養娯楽費 25,000円
交際費・小遣い等 55,000円
合計 228,000円

一方で、65歳以上の標準的なサラリーマンがもらえる年金は、以下のようになります。

対象者 金額
本人 160,000円
専業主婦 60,000円
世帯合計 220,000円

統計上、平均支出は平均年金額を上回っている状況です。

平均値だけを見ると年金だけでは生活できないため、貯蓄を切り崩しながら生活をする必要があると言えます。

また、支出の平均値の中には住宅ローンは含まれていません。

つまり、年金だけでは住宅ローンは返せないということになります。

もちろん、もらえる年金は人によって異なるため、年金で住宅ローンを返せる人もいます。

ただ、今後年金はどうなるか分かりませんので、基本的には年金生活で住宅ローンの返済はできないと考えておいた方が良いでしょう。

統計上からも、65歳を超えて住宅ローンが残っているのは問題であることが分かります。

住宅ローンは65歳完済を目指すのがとても大切なポイントと言えます。

住宅ローンを組むなら30歳、35年ローンが最適

完済年齢を65歳とすると、35年ローンで住宅ローンを組む場合、最適年齢は30歳ということになります。

住宅ローンは借入期間が長期になるほど、毎月の返済額が小さくなります。

10年ローンよりは20年ローン、25年ローンよりは35年ローンというように、借入期間が長いほど有利になります。

住宅ローンの商品としては、一番長いものは35年ローンです。

一番有利な商品である35年ローンを、繰上返済やボーナス返済なしで借りるには、30歳が最も良いことになります。

また、29歳と比べたら、30歳の方が年収は少しだけ高くなっています。

28歳や29歳で住宅ローンを組んでも良いですが、借入可能額を増やすには、少しでも年収が高い30歳の方が有利です。

理由2.子供の教育費に備えられるから

40歳で35年の住宅ローンを組んでも、繰上返済を頑張れば65歳で完済することも可能です。

そのため、40歳で家を購入しても問題ないような気がします。

しかしながら、ここにも一つ落とし穴があります。

今後将来設計の中で、お金が発生するのは住宅ローンだけではありません。

子供が大学に進学すると、教育費にお金の支出がピークに達します。

30代で結婚すると、子供が大学に進学するのは親が50代の頃です。

この50代は老後の準備に向け、貯蓄のラストスパートをする時期でした。

50代は給料こそ高いですが、50代は子供の教育費も高いです。

このタイミングでは40代の頃に作った貯金が大きな役割を果たします。

40代でもある程度の貯金を形成しておかないと、50代の教育費の支出に耐えることができません。

40代での貯蓄がないと、給料の中から子供の教育費をねん出することになりますが、それを繰り返すと老後に向けた貯蓄のラストスパートができなくなります。

40代で貯蓄を作るには、ボーナス返済や繰上返済は極力なくす必要があります。

40代は50代にピークを迎える子供の教育費のために、貯蓄をしなければならない時期なのです。

ボーナス返済や繰上返済をせずに35年ローンを組もうとすると、やはり30歳で住宅ローンを組まなければいけないという結論になります。

仮に30歳を過ぎていたとしても、もし住宅ローンを組むのであれば、早ければ早いほど良いということになります。

住宅ローンの適正年齢については下記記事でさらに詳しく説明しています。

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若くして良い家を買う方法としては、以下の2つが必要です。

  1. 共働きで世帯年収を増やす
  2. 親から援助を受ける
  3. 一括カタログ請求をして質が良く安い注文住宅を探す

上述のリクルート住まいカンパニーによる「2022年首都圏新築マンショ契約者動向調査」では、以下のような結果も公表しています。

項目 数値
平均購入価格 5,452万円
平均世帯年収 944万円
共働き比率 65%
自己資金平均額 1,214万円
平均ローン借入総額 4,568万円

30歳で夫の単独収入だけで世帯年収を944万円にできる人は少数派です。

また30歳で自己資金を1,214万円確保するのも少数派です。

30歳で、世帯年数と自己資金を上げるには、共働きにして親から援助を受けるというのが現実的な選択肢です。

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まとめ

家の購入の年齢は何歳くらいが良いのかについて見てきました。

住宅ローンの組み方からすると、家は30歳で購入するのがベスト。

将来設計を考えて、家は早めに購入しましょう。

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