火災保険で外壁塗装は施工可能?適応できる3つの条件と5つの災害・破損事例

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災害等でマイホームの壁や屋根が破損した際、火災保険が適応できるの是非を知りたい人も多いと思います。

ただ同時に下記のような悩みを持っている人も多いのではないでしょうか。

  • そもそも火災保険で外壁の塗装はできる?
  • 火災保険が適応する場合とそうでない場合が知りたい
  • 具体的な被害・破損例を知りたい

いきなり結論になりますが、条件が満たされれば火災保険で外壁塗装することは可能です。

ただ、保険の対象外になる場合もありますので注意が必要です。

この記事では火災保険で外壁の塗装をする際の適応条件や破損事例はもちろん、

対象外となった場合の、別の修理費用の捻出方法も紹介しますので是非参考にしてみてください。

目次

 外壁塗装にも使える火災保険は2つの種類に分けれると適用する際の3つの条件

火災保険は、通常、火事や落雷などの災害による家屋や家財の損害を補償するものとして知られています。

しかし、実は外壁塗装も、特定の条件下で火災保険の適用が受けられます。(下記のような口コミも多くみられます)

では詳細と注意点を初心者にもわかりやすく解説していきます。

火災保険には2つの種類がある

まず、火災保険で外壁塗装向けに利用できるものとして、

  1. 住宅火災保険
  2. 住宅総合保険

の二つがあります。

    住宅火災保険

    基本的な火災保険で、火災や落雷、風災など特定の災害による損害を補償します。

    例えば、台風による飛来物で外壁が損傷した場合などが保証内容になります。

    住宅総合保険

    住宅火災保険よりも補償範囲が広く、水害や人の過失による損害も補償対象となります。料金も必然的に高くなります。

    例えば、自動車が自宅に突っ込んできた際の壁の破損や、暴動・騒擾での破壊になります。


    対象となる項目を比較すると2つの違いがわかりやすいので比較表を作成してみました。

    項目 住宅火災保険 住宅総合保険
    特徴 基本的な火災保険 補償範囲が広い総合保険
    料金 比較的安い 比較的高い
    火災
    落雷
    風災
    水害 ×
    人の過失 ×
    地震 ×(地震特約の場合は◯) △(契約内容による)
    窃盗・盗難 ×
    暴動・騒擾 ×

    具体的な補償内容や適用条件、料金は保険契約によって異なる場合があります。

    契約前や被害発生時には、必ず保険会社や代理店に詳細を確認することをおすすめします。

    そんな火災保険ですが、損傷したから全て補償できるわけではありません。

    ではどのような場合に火災保険が適応できるのでしょうか。

    外壁塗装の費用を火災保険が適応できる3つの適用条件

    一般的には火事や落雷などの災害による家屋や家財の損害を補償するものとして知られている火災保険ですが、もちろん外壁塗装に関する費用も適応になる場合があります。

    では適用となる場合はどんな時でしょうか?

    基本的な条件を3つ、紹介していきます。

    条件1:3年以内に申請を行うこと

    災害が発生した後、火災保険の申請を行う際には時間制限があります。

    一般的に、被災から3年以内に火災保険の申請を行う必要があります。

    この期間を過ぎると、火災保険の適用を受けることが難しくなるので、早めの申請が推奨されます。

    条件2:損害の補修にかかる費用が火災保険の免責金額を超えること

    火災保険には、免責金額というものが設定されています。これは、保険が適用される前に自己負担しなければならない最低金額を指します。

    外壁塗装の費用がこの免責金額を超える場合のみ、火災保険が適用されることとなります。

    例えば、免責金額が10万円で、外壁塗装の費用が15万円の場合、5万円分が火災保険から補償されます。

    条件3:外壁・屋根の破損が災害によるものであること

    当たり前ですが、火災保険が適用されるためには、外壁や屋根の破損が自然災害などの災害によるものである必要があります。

    例えば、台風や竜巻、大雨などの自然災害によって外壁や屋根が損傷した場合、火災保険の適用を受けることができます。

    ただし、経年劣化や日常の使用による損傷は、火災保険の適用外となるので注意が必要です。


    ここまでの説明で、外壁塗装が対象となる火災保険の種類と適用条件を説明してきました。

    続いて適用条件の、最後の箇所である、「災害」は具体的にどのような災害になるかの例を説明していきます。

    経年劣化はだめ?外壁塗装で火災保険が適応になる災害例

    外壁塗装に関しても特定の条件下で適用が受けられることがあります。

    しかし、すべての損害が火災保険の対象となるわけではありません。

    当たり前ですが、経年劣化による外壁の色あせや剥がれ、亀裂などは、火災保険の適用対象外となります。

    ではどのような災害・破損であれば適応になるのでしょうか。

    代表例を紹介します。

    台風・竜巻:外壁の剥がれ・屋根破壊など

    台風や竜巻によって外壁や屋根が破損した場合、火災保険の適用を受けることができます。

    飛来物による傷や、強風での剥がれ、破損などが該当します。

    例:台風により飛来した物が外壁に衝突し、大きな穴が開いたり、竜巻により屋根の瓦が飛ばされた場合など。

    落雷:屋根破壊・外壁のひび割れなど

    落雷によって家屋が直接損傷した場合、火災保険の適用が可能です。

    例えば、落雷による外壁の焦げ付きや、電気設備への影響による損害などが考えられます。

    例:落雷で外壁に亀裂が入ったり、外壁の照明が壊れた場合など。

    雨・洪水・高潮・土砂崩れ:外壁の剥がれ・ひび割れなど

    これらの自然災害によって外壁や屋根に損害が生じた場合、火災保険の適用を受けることができます。

    洪水による浸水、土砂崩れによる外壁への衝撃や損傷などが該当します。

    例:大雨により外壁に水が浸入し、塗装がはがれたり、土砂崩れで土砂が外壁に衝突し、ひび割れや穴が開いた場合など。

    大雪・ひょう:凍害など

    大雪やひょうによる外壁や屋根の損害も、火災保険の適用対象となります。

    屋根の雪の重みでの損傷や、ひょうによる外壁の打痕などが考えられます。

    例:大雪の重みで屋根が沈み、その結果外壁にひび割れが生じた場合や、ひょうの衝撃で外壁の塗装が剥がれた場合など。

    人為的な理由による外壁・屋根被害

    人の過失や意図的な行為による外壁の損害は、火災保険の適用が難しい場合が多いです。

    しかし、例外的に、自動車の衝突や隣家の工事中の事故など、第三者の過失による損害は火災保険の適用を受けることができる場合があります。

    例:隣の家の工事中にクレーンが操作ミスで自宅の外壁に衝突し、大きな損傷が生じた場合など。


    ここまでの説明で、火災保険とはどういうものか、外壁塗装で保証するには具体的にどのような被害例かを紹介してきました。

    続いては、実際に申請する際の流れを紹介してきます。

    火災保険を使い外壁塗装する際の7つの流れ

    申請する際は大きく分けて下記のように7つの流れで構成されています。

    ▼7つの流れ

    1. 火災保険の証券の確認
    2. 適用条件の確認
    3. 見積もり依頼と業者選定
    4. 保険会社への連絡と鑑定
    5. 申請書作成と提出
    6. 保険金の給付と工事の開始
    7. 工事の完了と最終確認

    ではそれぞれ詳細の説明をしていきます。

    流れ1:火災保険の証券の確認

    まずは自分が加入している火災保険の保険証券を確認しましょう。

    冒頭でも説明した通り、どのタイプの保険に自身加入しているか、またどのようなダメージが補償されるのかを理解することが重要です。

    証券を見れば確認できますが、詳細は保険会社に直接問い合わせることをオススメします。

    この記事の最後に大手火災保険会社の問い合わせ先も紹介していますので参考にしてみてください。

    流れ2:適用条件の確認

    外壁の損傷が自然災害などの保険適用条件に当てはまるかを確認します。

    冒頭から強調している通り、経年劣化や施工不良による損傷は通常、保険適用外です。

    また保険金の請求には時効がある旨も注意しましょう。原因発生から3年以内に行う必要があります。

    流れ3:見積もりと業者選定

    保険証券のと適用条件の確認ができれば、複数の見積もり依頼を出し、業者選定を進めていきます。

    なぜ複数の見積もりが必要かというと、外壁塗装は、消費者庁が注意喚起するほどトラブルが多い業界だからです。

    トラブルに巻き込まれないためには、複数の業者を比べることが必要不可欠で、消費者庁も正式にオススメしています。

    ※出典:消費者庁

    複数の見積もりを簡単に取れるサービス(「外壁塗装の窓口」)もありますので、ぜひ参考にしてみてください。

    流れ4:保険会社への連絡と鑑定

    業者が決まったら、いきなり施工というわけではありません。

    選定した業者と共に保険会社に連絡し、必要な手続きを行う必要があります。

    具体的には、保険鑑定人が現場(あなたの家の損傷場所)を訪れ、損傷の原因と範囲を確認します。

    流れ5:申請書の作成と提出

    保険会社から指示された書類を作成していきます。

    また作成した書類を保険会社に提出し、保険金の請求を行います。

    流れ6: 保険金の給付と工事の開始

    保険会社から保険金が給付された後、施工を開始します。

    保険金となると、施行後に申請・給付と思う人も多いかもしれませんが、「保険金の給付→施工」の順番になります。

    流れ7:工事の完了と最終確認

    外壁塗装が完了したら、最終的な確認(現場を見るだけでなく、施行後の写真や動画をもらう)を行います。

    確認内容を持って保険会社に最終報告し、必要な書類を提出します。


    上記の流れが、火災保険を利用した外壁塗装を行う際の基本的な流れになります。

    ただし、保険の適用条件や手続きは保険会社ごとによって異なり、複雑になる場合があるので保険会社としっかり相談して進めるようにしましょう。

    火災保険の申請の大まかな流れは理解していただいたと思います。

    ただ同時に、火災保険に頼らなくとも、外壁塗装に対して助成金や補助金を受けることで、費用面の負担を削減することが可能な場合があります。

    火災保険だけでない?外壁塗装を助成金・補助金で施工する

    外壁塗装の助成金や補助金は地方の自治体や国から提供されており、それぞれによって特徴が大きく異なるので注意が必要です。

    住んでいる地域によって異なる助成金・補助金の内容

    助成金や補助金の内容は、住んでいる地域によって大きく異なります。

    一部の自治体では、外壁塗装に対して固定額の助成金を提供しています。

    これは数万円から数十万円の範囲で設定されることが一般的です。

    また他には工事費用の一定割合を補助する形式です。

    例えば、工事費用の20%〜50%、上限が数十万円といった形で補助されることがあります。

    また、外壁塗装の助成金・補助金の提供をそもそもしていない自治体もあります。

    ではどのように情報収集・申請していけば良いのでしょうか?

    助成金・補助金の申請方法

    下記5つのステップで助成金・補助金の確認・申請をおこなっていきます。

    流れ1:自治体の情報の収集

    まずは自分の住んでいる市町村の公式ウェブサイトや、住宅関連の公的機関のウェブサイトで、利用可能な助成金や補助金に関する情報を収集します。

    自分の住んでいる地区町村 外壁塗装 助成金・補助金」と検索、提供している自治体であれば、検索結果に表示されるでしょう。

    流れ2:条件の確認

    助成金や補助金を受けるための条件(対象となる塗料の種類、工事の規模など)を確認し、自分の計画が条件に合致しているかを確認します。

    先ほど紹介した通り、自治体によって補助金額の条件や上限なども異なるので、お金の面でも確認しましょう。

    流れ3:申請書類の準備

    必要な申請書類を準備します。これには、見積書、工事計画書、住民票などが含まれることがあり、自治体によって大きく異なります。

    流れ4:申請手続き

    申請書類を提出し、必要に応じて補足資料を提供します。オンラインまたは郵送での提出が可能な場合もあります。

    流れ5: 審査と承認

    提出した書類が審査され、条件を満たしていれば助成金や補助金の支給が承認されます。


    このように見ると、簡単のようにみえますが、外壁塗装の助成金・補助金申請は、自治体ごとに必要とされる書類が異なり、また揃える際に大きな労力が必要になります。

    また補助金・助成金の申請数には上限がある場合が多いので、早めの行動が重要です。

    無料で専門家に相談できるサービス(外壁塗装の窓口)がオススメですのでぜひ参考にしてみてください。


    ここまでの説明で、外壁塗装における火災保険の特徴、申請の仕方、また火災保険外でも費用面を補助する方法をお伝えしてきました。

    では最後に大手火災保険会社の一覧と問い合わせ先をご紹介します。

    大手火災保険会社の一覧と問い合わせ先

    保険会社名 設立 住所 ホームページ 契約者ページ
    ソニー損害保険株式会社 1998年 東京都大田区蒲田5-37-1 アロマスクエア11F リンク リンク
    楽天損害保険株式会社 1951年 東京都港区南青山二丁目6番21号 楽天クリムゾンハウス青山 リンク リンク
    東京海上日動火災保険株式会社 2002年 東京都千代田区大手町二丁目6番4号 リンク リンク
    損害保険ジャパン株式会社 1888年 東京都新宿区西新宿1-26-1 リンク リンク
    セコム損害保険株式会社 1950年 東京都千代田区平河町二丁目6番2号 リンク リンク
    SBI損害保険株式会社 2006年 東京都港区六本木1丁目6番1号 泉ガーデンタワー リンク リンク
    日新火災海上保険株式会社 1908年 東京都千代田区神田駿河台2丁目3番地 リンク リンク
    三井住友海上火災保険株式会社 1918年 東京都千代田区神田駿河台3-9 リンク リンク
    AIG損害保険株式会社 1946年 東京都港区虎ノ門4丁目3番20号 リンク リンク
    あいおいニッセイ同和損害保険株式会社 1918年 東京都渋谷区恵比寿1-28-1 リンク リンク
    共栄火災海上保険株式会社 1942年 東京都港区新橋一丁目18番6号 リンク リンク
    大同火災海上保険株式会社 1971年 沖縄県那覇市久茂地1丁目12番1号 リンク リンク
    全労済(こくみん共済) 1954年 東京都渋谷区代々木2-12-10 リンク リンク
    JA共済連 1951年 東京都千代田区平河町2丁目7−9 リンク リンク

    まとめ

    いかがでしたか。

    この記事では、火災保険を利用して外壁塗装を実施する際の情報をまとめました。

    冒頭から伝えておりますが、火災保険に入っているからといって、災害・破損が発生した場合に外壁塗装ができるとは断言できません。

    この記事で紹介したとおり、火災保険の適応状況や災害例などを参考にしましょう。

    また「外壁塗装の窓口」というサービスは無料で専門家に相談できるのでぜひ参考にしてみてください。

    例え、火災保険がおりなくとも、補助金や助成金がもらえる可能性もあるので、その点からも相談をおすすめします。

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